バリ島で作られるお供え物 5月 25, 2010
バリ島で訪れたら色々な所で、チャナンと言われるお供え物を見る機会が多いですよね。
家の玄関の前、店の中、車の中、ホテルの庭、石像の前(頭)などなど、こんな所にも?? と思った方も多いのではないでしょうか。
チャナンは何の為?
これは、神様・精霊の為。そして、地面に置いてあるのは悪霊の為と言われています。
バリでは、色々なものに感謝して生活をしているのです。
悪霊にも感謝?これは、悪霊たちが悪さをしないためにお供え物をしているのです。
今回はこのお供え物作りをご紹介します。
お供え物(チャナン)と一言で言っても地方によって又は家庭によってかなり作り方や形が違います。 今回はデンパサール出身のワヤンさんのお宅にお邪魔して作り方を教えてもらいました。
若いヤシの葉を使い箱型をつくります。 底の部分は緑色のヤシの葉を使います。
バナナのスライス・ポロサン・さとうきびの幹を一片入れます。
聖水をふりかけます。
ドゥラス(ヤシの葉で作った飾り)をのせます。このドゥラスは色々な形があります。花をかたどったものなどは一般的によく見られます。
花びらを詰めます。
この花びらの置き方にも決まりがあるようです。 東側に白色(薄ピンク)・南側に黄色・西側に赤・北側に黒(紫)
最後のパンダン(葉を千切り?に切ったもの)を真ん中に飾ります。
パンダンはかすかな匂いがします。このパンダンはバリのお菓子やお料理にもバリの香料としてよく使われます。
(鼻の敏感な人はこの匂いがバリの至る所でするのがわかるでしょう。これもバリ特有のにおいを作っている一つです。
今回お供え物の作り方を教えてもらったワヤンさんの娘さんウィディアちゃん(6歳)もお母さん顔負けの手つきでチャナンづくりを手伝っていました。「すごいね」と言う私に「スダ ビアサ(いつものことだよ)」と答えて笑っていました。
バリの女の子は小さい時からこのお供え物づくりを見て覚えているのでしょう。
いつも神様・目に見えない精霊たちに感謝の気持ちを持ち続けているバリ人にとって、お供え物は生活の一部となっているようです。